澤野 新一朗

澤野 新一朗

Shinichiro Sawano

自然の奥にひそむ「いのちの気配」を、静かにすくいあげるように撮り続けてきた写真家。
南アフリカ共和国北ケープ地方に現れる地球上最大の野生の花園「ナマクアランド」を30年以上にわたって撮影し、
その作品群は〈神々の花園®〉として国内外で高く評価されている。
ただ「美しい」だけではない、生きものたちの根源的な輝き、風のざわめき、土地の記憶。そこに触れたときの感動を、光と色の交響として写し出す。

Profile

「僕は、自然と人をつなぐ“透明なパイプ”なんです」。澤野新一朗さんは、南アフリカ・ナマクアランドに広がる野生の花園を、30年以上にわたり撮影し続けている写真家。

東京都杉並区にある生花店を営む家庭に生まれ育ち、自然の色彩や生命の気配に囲まれながら感性を育み、大学時代には、映画『南極物語』のロケでカナダ北極圏に滞在。凍てつく大地の中で出会った“命の静けさ”が、写真家としての原点のひとつとなる。

その後、青年海外協力隊としてアフリカ東南部にあるマラウイ共和国で写真部門設立に携わり、その時偶然目に留まった南アフリカの観光パンフレットの一枚の写真が、彼の人生を大きく動かす。

そこに映っていたのは、人の手が加えられていない、大自然が咲かせた“神々の花園”。

「風が通り抜ける音や、花が開く瞬間のエネルギー、光の粒のような生命の鼓動──それをただ、美しいだけじゃない“生の気配”として伝えたい」
そんな思いから始まった撮影は、やがて作品集や展覧会、環境音と融合した表現へと広がっていく。

80ヶ国以上を旅し、現在は南アフリカ共和国観光大使としても活動。写真を通じて「今この瞬間に生かされていることの素晴らしさ」を伝え続けている。

そのまなざしには、子どものような純粋さと、自然の奥深さを静かに見つめる強さが同居しています。
彼の写真は、風景を見るものではなく、“見えないものにふれる体験”を私たちに共有し続けている。

History

活動実績・主な仕事

出版・作品

1999 写真集『神々の花園 – Forgotten Paradise』出版

1999 写真映像詩『Born to be Loved-愛されるために生まれてきた』 VHS版

2003 写真集『神々の花園 – 虹』出版

2005 環境CD『神々の花園® – 音の原風景』(全4巻)リリース ※完売

2012 写真映像詩『Born to be Loved-愛されるために生まれてきた』 vol.1・vol.2 DVD版

2013 環境CD『神々の花園® – 音の原風景・アテンシの庭』

2018 環境CD『スコットランド– 音の原風景』

出版(共著)

1991 GLENMOOR Bloomsbury Publishing Limited,London UK

1991 「REFRECTED LANDSCAPES」 Bloomsbury Publishing Limited,London UK

1992 「YOUR WORLD」 UNEP(国連環境会議)編. HarperCollins Publishers,London UK

1995 「いいお産がしたい」  農文協編

2005 「わたし流のお産」 アクアバースハウス編

2007 The Contemporary Tea House Kodansha International Ltd. Tokyo Japan

展覧会・メディア出演

* 1997年 NHK総合ニュース『おはよう日本』生出演
* 2001年テレビ朝日「運命のダダダダ〜ン」
* 2003年 南アフリカ・ケープタウン、ヨハネスブルグにて写真展開催(カーステンボッシュ国立植物園ほか)
* 2006年 日本テレビ『世界まる見え!テレビ特捜部』にて特集放送
* 2010年 日本・南アフリカ国交100周年記念事業として、日比谷公園で写真展開催
* 2012年〜現在  NHK-BSプレミアム『グレートネイチャー』出演

他、国内外のテレビ・ラジオ・新聞・雑誌に出演および掲載

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